かわいいイルカですね(jpgでどこまで表現できるか・・・)。 つるつるした肌、何一つとして無駄のない流線型のフォルム。 この眼で見つめられてしまうと、おもわずかわいいと言いたくなります。
ところで、イルカとクジラは同じ種類って知ってました? ほ乳類クジラ目に所属する動物のうち、体長が4b以上の物を習慣的にクジラと言い、 それ以下の物を習慣的にイルカと言っているのです。 ですからクジラのイルカの違いは、大きさだけということになります。
イルカもクジラもほ乳類で、終生水中で生活します。 後肢はなく、前肢はひれとなり、そして尾の皮膚は水平に伸びて尾びれになっています。 皮膚には皮脂腺や汗腺、体毛がないのでつるつる(鮫肌とは大違い)、 真皮層は脂肪層に変化していて、海水による体温の喪失から身を守っています。 実際にイルカの肌に触ってみましたが、ほんとにつるつるで気持いい。
さて、イルカとクジラは何を食べているのでしょうか? 基本的にえさの融通性に飛んでいるため、 海域や季節によって入手しやすい物を食べているようです。 イルカ類は、イワシ、アジ、サバ、イカ、エビ、タラ、ニシンなど。 歯の強いクジラ類は、イカ、ブリ、マグロなど。 ヒゲクジラではプランクトン、 どう猛なシャチ(これもクジラ目)は大型魚類やアザラシ、他のクジラを食べています。 イカに依存している種ほど、歯数が減少する代りに、体の大型化が進んでいるそうです。
イルカもクジラもほ乳類です。 そして肺呼吸をしています。 写真を見てもらえれば分りますが、えらがないですよね。 ですから時々水面に出てきてプシューッと呼吸します。 クジラの潜水は水深1000bまで、1時間以内が限度だそうです。 この大潜水中には嫌気呼吸をしています。 そのため、クジラの肉にはミオグロビンが多く、色が黒っぽいのです。
クジラとイルカの泳ぐ速度は、最高で時速40q、巡航速度10qです。 イルカと一緒に泳ぎましたが、全然イルカの方が速くて全くついていけませんでした。 ヒゲクジラは夏は北極や南極付近でえさをとり、冬には赤道付近で生殖活動をしています。 この間8千q、巡航速度で不眠不休で泳いで35日。 日本付近を通過するのは春と秋。 これがホエールウオッチングの季節なのです。 イルカはこのような大回遊をしないため、暖かい地方で1年中見られます。
海における視程(≒透明度)は最大50〜60bのため、視覚はあまり役に立ちません。 そのため視覚がなくなったものもいます。 またえさを丸飲みするため嗅覚や味蕾もなくなっています。 そのため、鳴声と聴覚の役割が大きいのです。 イルカやクジラのキーキーとなく声は、1q近くも届き、 仲間とのコミュニケーションに役に立っています。 ちなみに水中では音は早く届くため、人間は水中で音の発信源を突止めるのは難しい。 そのため多くのイルカが同時に鳴くと、四方八方から超ステレオ状態で聞えます。 これは感動もの。
イルカにさわりたい人、イルカのキスを受けたい人、イルカのおへそを見たい人に朗報。 和歌山県の太地町では、イルカと一緒にプールや海で泳いだり、 さわったり、イルカの背につかまって泳いだりできます。 ワールド・ドルフィン・リゾートと、ドルフィン・ベイスの2施設です。 私は両方とも行きました。 右上の写真はワールド・ドルフィン・リゾートでの写真です。 リゾートはプールで泳ぎますので水はきれいですが、イルカの背につかまって泳ぐのはできません。 ベイスは海ですので雨天では水が濁りますが、イルカの背につかまって泳げます。 但し、どちらも超人気施設のため、かなり前から予約しないといけません。 間近で見たいだけの人は、ワールド牧場や南紀白浜アドベンチャーランドもOK。